■7月 もうすぐ梅雨明け?
7月の声を聞くと今年も半分を過ぎたか・・と感じます。早いですね!
7月7日というとまず七夕を思い浮かべます。七夕は3月の桃の節句、5月の端午の節句などと並んで五節句であり、子供の頃には短冊をつるした竹飾りを作った経験をお持ちの方も多い身近な行事です。一方毎回ご紹介している二十四節気では、7月7日(頃)は小暑です。梅雨明けが近づき、セミも鳴き始め、暑さが本格化する頃とされています。
また7月23日(頃)は大暑で、一年で一番暑い頃とされています。
この小暑から大暑の間がいわゆる暑中であり、暑中見舞いはこの暑中から8月7日(頃)の立秋までに出すものとされています。
このように7月は暦の上では夏真っ盛りですが、実際の梅雨明けは年による天候や地域差が大きく、大暑の頃でも明けていない場合も多く有るようです。いずれにしても関東に住んでいる私にとって、7月はジトジト雨が多くて蒸し暑い、少し鬱陶しいイメージの季節です。
■夏は黒酢の需要期
調味料として、また健康飲料として一年中ご愛用いただいている黒酢ですが、やはり一番の需要期は夏です。
自分のこととして思い浮かべると納得がいくのですが、蒸し暑さが続くと食欲も落ちてきます。そんな時でも寿司なら食べたくなりませんか?
また夏の定番メニューの冷やし中華も暑い時期に単に冷たいから・・というだけでなく、酢が使われているからこそ多くの人に好まれているのだと思います。やはり暑い時期の酢の味はサッパリ、そして口の中もスッキリするからではないでしょうか。 加えて酢には抗菌効果もあり、料理の味付けや下ごしらえに酢を用いることで、結果的に食中毒のリスクを減らす効果も期待できます。夏に酢の需要が増えるのはそういう要因もあるものと思われます。
■疲労回復に黒酢
クエン酸サイクルという言葉をご存知ですか?これはイギリスのクレブス博士によって解明され、ノーベル賞を受けた学説で、食物から取り込んだ糖質が分解されて、エネルギーが体内で生み出される過程をあらわしたものです。このサイクルがスムーズに回っているとエネルギーが充分に作り出され、健康な状態です。
逆にうまく回っていないと、俗に言う血液ドロドロの代謝不良を起こし体脂肪が増加したり、疲労物質が溜まったりして生活習慣病のリスクが増大します。このクエン酸サイクルを順調にまわすためにはクエン酸を多く摂取することが効果的ですが、酢の主成分である酢酸も体内でクエン酸と同じ働きをします。
つまり黒酢を積極的に摂取することで、体内のクエン酸サイクルの代謝を促進し、エネルギーも充分に生み出されることで疲労回復効果も期待できるということです。夏に酢が欲しくなるのは、身体が健康を求める自然な反応ではないでしょうか。
■酸っぱさが苦手という方に
黒酢が健康に良いということは、今では多くの方に認識していただいています。
私も黒酢の健康効果を実感していて、多くの方に積極的にお勧めしています。しかし「健康に良いのは分かっているけど、あの酸っぱさがね・・・」という方も少なからずいらっしゃいます。黒酢の健康効果を数え上げるなら、代謝を促進して血液サラサラにする、疲労回復、消化吸収を助ける、肥満防止、鉄分やカルシウムの吸収を助ける、殺菌・抗菌効果で食中毒を防ぐ・・・などなど実にたくさんあります。
ですから酸っぱさが苦手とはいっても、健康作りに活用しないのはもったいない話です。ですからちょっとした工夫でこの酸っぱさを楽しみに変える方法を提案したいと思います。
■季節ごとに楽しめる果実酢
黒酢の酸っぱさを和らげて、美味しく飲む方法としてハチミツを加えることは広く知られています。もちろんお勧めなのですが、もうひと手間かけると違った楽しみが加わります。それは季節毎に旬の果実を漬け込んで、その味わいと香りを楽しむことです。例えば今の季節であれば青梅がその代表格です。果実酒でも梅酒はその王様ですが、果実酢でも味わいや健康効果からみて、やはり一押しです。
作り方は梅酒と全く同じ要領です。材料は生の青梅、ハチミツか氷砂糖、そして焼酎の変わりに黒酢を使う点が違うところです。漬けてから半年後くらいから香り高い梅黒酢を楽しむことが出来ます。また同じように杏子もお勧めですし、同じ仲間のプラムやプルーン、ソルダムなどでも楽しむことが出来ます。
またもう一つお勧めしたいのはビワです。種も一緒に、果実を丸ごと漬け込むととても香り高い、上品なビワ酢が出来上がります。やはり同様に半年以上漬け込む方が美味しく出来上がります。
梅酢もビワ酢も食事前に氷水や冷やした炭酸水で割っていただくと、美味しくて、おしゃれで、しかも食欲を刺激して、食事を美味しく楽しむことが出来ます。ぜひお勧めしたい健康習慣です。
果実酢はこの黒酢歳時記のバックナンバー2008年9月号から2009年8月号まで、季節の果実や旬の素材で紹介しています。ぜひご参照下さい。

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